2018.02.03 Sat | US INFO
自分のこと、ちゃんと認めていますか?
「子供の自己肯定感を高めたいんです。」
「自分の可能性を信じられる子になってほしいんです」
育児コーチングや、ライフコーチングで、そうおっしゃるママ達はたくさんいらっしゃいます。
でも。お子さんの自己肯定感を問う前に、考えてほしいことがあるのです。
あなたは、どれだけご自分の可能性を信じていらっしゃいますか?
できる自分もできない自分も、笑ってる自分も悲しんでいる自分も、どれだけ自分のことを好きだと言えますか?
私はこれでいいんだ、と自信をもって言うことができますか?
この質問をすると、フリーズしてしまうママ達がたくさんいます。
私は今は女性だけのコーチングをしているので、どうしてもママとの関わりが多くなるのですが、
以前、男性もコーチングしていた時期に同じような質問をパパに投げかけると、シーンとなってしまう方たちがいらっしゃいました^^;
もちろん中には、
「私、自分の可能性を信じまくっています!」とか
「僕は、どんな自分も大好きですね~。」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、
私の今までの経験のみで言わせていただくと、
自分を信じていない、自分に自信のない、自分自身を肯定できていない。
そんなママやパパが、どれだけ多いことか!
自分を信じることのできないママが、自分の子供に
「自分を信じる力が大切よ」と言って説得力がありますか?
自分自身を肯定できていないパパが、自分の子供に、
「ありのままの自分でいいんだよ」と言って、お子さんは納得するでしょうか?
そんなママやパパは、育児方法を考える前に、まずは自分自身と向き合って、自分をちゃんと認めてあげましょう。
自分の過去の行動を振り返り、その頑張りを認めてあげるというのも、自分を認める方法の一つです。
夜寝る前に、その日一日自分が頑張ったな、と思うことを紙に書き出してみてください。
そうお願いすると、
「一日を振り返って、自分が頑張ったな、と思えることを見つけることができません」
というパパやママがいらっしゃいます。
別に
・営業成績が250%アップした。とか
・英語学校で優秀な成績をおさめて表彰された。とか
そういうレベルの「頑張った」ことを毎日探す必要はありません。
・妊娠中に、つわりで大変だったけど、頑張って通勤列車に乗って会社に行った。
・残業続きでとても疲れていたけれど、子どもをお風呂に入れた。
・寝ない新生児のお世話で、本当はとても眠かったけど、家族のために朝ご飯を用意した。
・ストローラーを嫌がりギャン泣きする子供をなんとかあやしながら、最低限の買い物をしてきた。
アメリカに来たばかりのパパやママだったら、
・英語が不安だったけど、頑張って近所のスーパーに買い物に行って、キャッシャーの人にあいさつができた。
・子供のプレイグループに参加して、英語の歌を子供と一緒に少し口ずさむことができた。
・子供の学校帰りに寄った公園で、パパ仲間をみつけ、連絡先を交換した。
等々、日々の生活の中で、自分が「やった!」と思えること、
小さくガッツポーズをできたことを探して、書き出してみてほしいのです。
ここで大切なのは、決して、
・こんなこと、他の人もやっていることだ。
・親として、当たり前の行動だ。
=これはできて当たり前のことなんだ。
などと、思わないことです。
他の人は関係ありません。
他人とあなたを比較することは、ここでは大切なことではありません。
あなた自身と向き合う作業に、他人は関係ありません。
この作業は、慣れていない方には最初は大変なことかもしれません。
一度にたくさんの「頑張った」を見つけられない方は、最初は、一日に一つ頑張ったことを書いてみてください。
慣れてくると、
「あんなことも頑張った」
「こんなことも頑張った」
と、一枚の紙におさまらないほど、頑張ったことを思いつくかもしれません。
自分が頑張ったことに気づいてあげて、
「失敗しちゃうこともあるけれど、私もけっこう頑張ってるじゃないの」
「思っているよりも、僕は進歩しているんだな」
と、自分を認めてあげる癖付けをしてあげることが、自分自身を信じる力につながっていくのです。
そして、自分の「小さな頑張り」に気づくことができると、
今以上に、あなたのお子さんの、「小さな頑張り」に気づいてあげることができるようになります。
もしかしたら、その頑張りは、お子さん自身が気づいていないことかもしれません。
お子さんだって気づいていないかもしれない、その小さな頑張りをみつけてあげて、
「前回よりも、今回はこんなことができるようになってるよ!」と、
お子さんにフィードバックをしてあげると、
「ママやパパは、僕のことをちゃんとみてくれている!」
「私のことを、認めてくれている!」
という、お子さん自身の自信につながっていくのです。
大切なお子さんのために、
大切な自分自身のために、
ぜひ、「頑張ったメモ」をつけてみてくださいね。
Written by マレー上野真衣子