ORIGAMI KIDS

 

Growth Mindsetとは？

 

私の子どもたちの通う学校では、子どもたちにGrowth Mindsetを育ませるプログラムに力をいれています。

 

Growth Mindset（成長思考）とは、スタンフォード大学の教授で心理学者であるキャロル・ドゥエック教授が提唱した理論です。人は「知性や能力、創造力といったものは生まれつきのものであり、変えることはできない。」と考えるFixed Mindset（固定思考）をもった人と、反対に「知性や能力といったものは、自分自身の力で伸ばしていくことができる」と考えるGrowth Mindset(成長思考)をもった人に大別できる、とドゥエック教授は説明します。

 

 

 

Growth Mindset vs Fixed Mindset

 

下の表をみていただくとわかるように、Fixed Mindsetを持った人たちは、失敗することを恐れるので挑戦を好まず、他人からネガティブなフィードバックを受けると、それを否定しがちです。反対にGrowth Mindsetを持った人たちは、失敗も自分の糧になるとポジティブに受け止め、挑戦することを恐れません。また他人からのネガティブなフィードバックも、自分の成長にとって大事なものと受け止めます。結果として、Growth Mindsetを持つ人たちは、常に高いモチベーションを維持し、失敗にもめげず、成長しようとし続けます。

 

出典：trainugly.com

 

 

また、自分自身に対しての問いかけも、Fixed Mindsetを持った人と、Growth Mindsetを持った人とでは、大きく異なります。いくつか例をあげてみましょう。(以下、Fixed Mindsetは”F”、Growth Mindsetを”G”とします。）

 

困難にぶちあたった時：
F:　この困難を乗り越えるのは難しすぎる。
G：この困難を乗り越えるには、時間と努力が必要だな。

 

 

失敗をした時：
F:ああ、失敗しちゃった。どうせできないと思ってたんだ。
G:失敗から、何を学べたかな？次にどういかしていこう？

 

 

上記の例からもわかるように、どちらの思考方法がより自分の可能性を伸ばし、逆境にもめげず前にすすむことができるのかは明らかです。

 

 

 

Growth Mindsetを持った子供を育てるために。

 

子どものGrowth Mindsetを家庭で育むために、まずは、親であるあなた自身がGrowth MindsetとFixed Mindsetのどちらのタイプなのかを知ってください。

 

 

あなたは、自分自身とどんな対話をしていますか？

 

人の知性や創造力といったものは、生まれつきのものなので、努力しても仕方ないと思っていますか？

 

すぐにあきらめてしまいますか？

 

「どうせ～～だと思った。」と言っていませんか？

 

「世の中とは、～～だ。」と何の証拠もないのに決めつけることはありませんか？

 

 

ご自分がFixed Mindsetだと思う方は、今日からぜひGrowth Mindsetの問いかけを自分にしていきましょう。

 

 

できない理由よりも、できる方法を探してください。

 

失敗をしても、「失敗したから、もうやめた」と投げ出さずに、そこから何かを学びとって次にいかしてください。

 

うまくいかないことがあっても、方法を変えながら、挑戦しつづけてください。

 

人はどこまでも成長しつづけることができる、そう自分に言い聞かせてください。

 

 

自分自身との対話が変わってくると、お子さんやパートナー、周囲の人とのコミュニケーションも確実に変わります。Growth Mindsetをもったパパやママを見ることで、お子さん自身も、自然とGrowth Mindsetをもつ子供へと変わっていくのです。