アメリカ在住日本人家族のための情報サイト

2021.04.23 Fri | US INFO

アメリカで子育て |

絵本の読み聞かせで心を落ち着けよう

 

 

外出禁止令で家にいる時間が長い今、お子さんと過ごす時間を有意義に使いたいもの。今回は、英語の絵本の読み聞かせについてお話します。

 

「絵本の読みきかせ」と聞くと、私は「母親としてやらなくてはいけないもの」と押しつけられている気がしてすごくイヤでした。特にサンディエゴに移住した当初、学校の先生にも絵本の読みきかせをすすめられて「読み聞かせを英語で?絶対ムリ!」と思っていました。

 

でも、実はやってみたら楽しかったんです。娘の英語力アップのために、なりふり構っていられなかった、というのが正直なところですが、絵本の魅力にとりつかれました。

 

近所の図書館は借りる冊数に制限がないので、ものすごい冊数を借りたものです。常に10冊以上は家にありましたね。学校の先生やママ友に、しょっちゅうおすすめ絵本を聞きました。

 

だいぶ前に読み聞かせをしなくなったとはいえ、今も絵本は大好きです。やはり「絵」というビジュアルが想像力をかきたててくれるところがいい!

 

文字も文章もない絵だけの絵本を見せたとき、次女がその絵を見ながら自分でストーリーを英語で語りはじめたときは驚きました。心の中の声がそのまま飛び出しちゃった、みたいな感じで!絵本のパワーを感じた瞬間です。

 

その絵本はデヴィッド・ウィーズナーの「Tuesday」。

 

画像:https://en.wikipedia.org/wiki/Tuesday_(book)

 

絵本の読み聞かせはお子さんにも喜ばれるはずですが、きっとあなたの心も癒やしてくれますよ。

 

 

英語が苦手な方におすすめのYoutubeサイト2つ

もし英語での読み聞かせが苦手だったら、ここで紹介するYoutubeをご活用ください。

 

1:えりな先生の英語で絵本

 

えりな先生の英語で絵本(Youtube)

 

画像はYouTube「えりな先生の英語で絵本」よりお借りしました。

 

 

えりなさんは、日本を飛び出してアメリカで生活する日本人女性を応援するブログ「In Nadeshiko Way」の主催者です。紹介ページの一部を引用しますね。

 

どんな形であれ、アメリカにやってくる日本人女性には、不安があり、期待があります。それを等身大の女性目線で伝え、現代の「やまとなでしこ」として国際社会で活躍する女性になるために、何が必要なのか?を一緒に考えていく学び場、それが In Nadeshiko Way です。

 

いやー、とにかくアメリカ生活+アメリカ子育てに役に立つ情報が満載なんですよ!えりなさんの記事に励まされた回数は、両手の指じゃ足りなくて足の指も必要な私です。

 

えりなさんが金融系の仕事をやめて数学の先生になると決めたのが4年前。そして2019年から高校数学教員として働いています。 「二児の母が脱サラして高校の数学教師になるまで」というシリーズは必見!

 

そんなえりなさんが、絵本の読み聞かせ動画をYoutubeにあげています。

えりな先生の英語で絵本(Youtube) 

 

英語で朗読してから、日本語での解説があります。オススメですよ!

 

 

2:有名俳優が絵本を読み聞かせてくれるStoryline Online

 

画像:https://storylineonline.net/library/

 

次は有名俳優が絵本を読み聞かせてくれるStoryline Online

いくつか私が好きな絵本を選んでみました。

ストレーガ・ノーナ

としょかんライオン

 

 

コールデコット賞受賞作にはハズレなし

 

どんな絵本を選んだらいいかわからない!という方はコールデコット賞を受賞した絵本を選ぶとハズレがありませんよ。

 

コールデコット賞受賞作がリストになっているサイトはこちら(日本語)。そのサイトから、コールデコット賞についての説明を引用します。

コールデコット賞は、1937年にアメリカ図書館協会によって創設された権威ある絵本賞のひとつです。19世紀のイギリスのイラストレーター、ランドルフ・J・コールデコットにちなんで命名され、アメリカ合衆国で出版された絵本の中から、最も優れた作品を描いた画家に対して、年に一度授与されます。メダルは銅製で、コールデコットが『ジョン・ギルピンのゆかいなお話』で描いた、暴走する馬にまたがっているギルピンがデザインされています。

 

私も最初のころは、コールデコット賞のメダルのシールが表紙にはってあるものを片っ端から借りました。

 

中でも私のお気に入りを二冊ご紹介します。

 

『エイモスさんがかぜをひくと』

絵/エリン・E・ステッド
文/フィリップ・C・ステッド
訳/青山 南
光村教育図書

画像:https://enbooks.jp/caldecott-medal/

 

 

『よるのいえ』

絵/ベス・クロムス
文/スーザン・マリー・スワンソン
訳/谷川 俊太郎
岩波書店

画像:https://enbooks.jp/caldecott-medal/

 

子どもと絵本の世界を楽しむのが第一の目的ですから、英語でも日本語でも構わないと思うんです。「英語で読み聞かせなきゃ!」とストレスためるぐらいなら、上で紹介した英語読み聞かせサイトを利用したほうがいい。自分は日本語でリラックスしながら読みきかせればいいのです。

 

 

番外編:日本語が第二外国語である子どもの場合

 

画像: https://www.kyoto-wel.com/

 

最後に我が家の場合をご紹介しましょう。次女は1才でサンディエゴにきたので、英語が母国語で日本語は第2外国語。土曜日の午前中に日本語学校に通っています。

 

でも今は日本語補習校も休校中。日本語の練習として「日本のむかしばなしを音読しよう」と持ちかけました。今読んでいるのは「山椒大夫」で安寿と厨子王の話。とてもつらい、悲しいお話です。人買いが出てきたとき「これ、human traffickingじゃない!」とびっくりしていました。

 

ある程度、世の中のことがわかりはじめた年齢で読むと、ストーリーの意味をより深く理解できますね。

 

安寿と厨子王の人生にくらべたら、今の外出禁止なんていくらでも耐えられるね、と次女と語り合いました。

 

 

最後に

今は、いろいろなことを考えさせられるときですね。できるだけ外に出ず、自宅にいるようにして(この記事の映像を見てください)、絵本の世界を楽しんでみてください。

 

Have a peaceful day!

 

Naoko

 

このブログは、2020年4月23日にJPS Groupサイト内にアップした内容を、一部、加筆修正したものです。

 

Written by 塩浜尚子

塩浜尚子

慶應大学文学部(英米文学専攻)卒業。映画配給会社に入社し、秘書・広報を経て字幕製作部門で勤務したのち字幕翻訳家として独立。劇場公開作品18本、ビデオ作品43本、テレビ放映用映画字幕11本を手がける。2009年、家族でサンディエゴに移住、しばらく子育てに専念。2015年、英語が母国語でない人に英語を教える国際的資格TESOLを取得し、日本人に英語を教えはじめる。2017年からレッスンをオンラインに特化。2019年にはこれまでの経験やアイデアを活かした独自のオンライン動画講座を提供している。JPS Group(日本人・日系人子育てサポートグループ)共同設立者。日本人の夫、娘2人、愛猫一匹と暮らしている。 公式サイト: https://www.naokoshiohama.com Facebook: https://www.facebook.com/nshiohama Instagram: https://www.instagram.com/nshiohama Twitter: https://twitter.com/NaokoShiohama YouTube: https://www.youtube.com/channel/UCVhfCYUF7K7FUaMRDzltVrw JPS グループ(日本人・日系人子育てサポートグループ) Website: https://jpsgrp100.wixsite.com/home Facebook: https://www.facebook.com/JapaneseParentingSupportGroup/ Instagram: https://www.instagram.com/jpsgroup2020/ Twitter: https://twitter.com/group_japanese