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2018.12.06 Thu | BLOG

Sumireのアメリカ妊娠・出産体験記 | その他 | ブログ

Sumireのアメリカ妊娠・出産体験記~悪阻体験

 

こんにちは、ママ特派員のsumireです。
他のママと妊娠中の生活について話す機会があったのですが、体調も悪阻も十人十色で、人によってかなり違うようなので、私の悪阻体験と悪阻のお薬についてシェアしたいと思います。

 

私は初めの2ヶ月頃は悪阻もなく、本当に妊娠しているのだろうかというくらい、なんの変化もありませんでした。ところが、ある日突然吐き気がして、この日をきっかけに妊娠4ヶ月くらいまで悪阻がありました。ひどい時は1日4、5回吐いていたような気がします。私の場合、においや食べ物などに反応するのではなく、ただ突然吐き気がしてしばらく続くという感じです。とりあえず、お水を飲んだりクラッカーを食べたりして、吐き気を紛らわせていました。毎日体調があまり優れず、ご飯を作るのも買い物に行くのも一苦労で、とにかく日本食が食べたくて必死に日本食レストランを探していました。私はもともと肉がそんなに好きではないのですが、さらに肉を食べたくなくなりました。

 

医師に吐き気が辛いことを伝えると、悪阻予防の薬を飲むように言われました。日本では悪阻に対してあまり薬を飲まない傾向にあるようですが、ここアメリカでは割と一般的に服用している印象です。日本で薬剤師をしていたので、少しアメリカの悪阻の薬についてお話ししたいと思います。アメリカでは、DICLEDISという薬が悪阻に対して適応があり、100錠で570ドルとなんとも驚きの値段です。どんなすごい薬かと思いきや、この中身はPyridoxine10mg/doxylamine10mgというお薬の合剤でした。ピリドキシンとはビタミンB6で、ドキシラミンは睡眠薬としてCVSなどの薬局で処方箋なしで購入できます。しかも安い!担当医師からも薬局で買うように勧められました。ドキシラミンは睡眠薬として売っているのですが、元々はアレルギーのお薬で副作用の眠気が強いので睡眠薬として販売されています。

 

私はもともと皮膚が弱くアレルギー体質だったので、妊娠中全身が痒く、加えて眠りが浅く何度も目が覚めていたことから、ドキシラミンとピリドキシンをたまに服用していました。私にとっては悪阻、痒み、睡眠障害と1石3鳥の役割を果たしてくれました。もし悪阻がひどくて生活に支障が出るようでしたら、担当医師に相談してみるといいと思います。

 

その後、体調は安定して、3ヶ月くらいは週2でプールに行ったり、ジムに行ったりして平穏な毎日を過ごしていました。プールは特に妊婦でも注意していれば問題なく使わせてくれました。妊娠7ヶ月頃に日本にも一時帰国しました。そしてまた安定期が過ぎて、妊娠9ヶ月頃に、後期悪阻というものがやってきました。初期の悪阻ほどひどくはなかったのですが、たまに吐き気があるのと、体が重くて常に倦怠感がありました。気を紛らわせるために、お友達に会ったり散歩に行ったり、とにかく外に出るようにしていました。あと私は週3、4回1日5時間程度パートタイムの仕事をしていたのですが、出産2週間前くらいまで続けていました。アメリカはギリギリまで仕事をするらしく、ちょっとびっくりしました。こんな具合に妊娠中はできるだけ予定をいれて何か気を紛れることをしていたように思います。ただ悪阻がひどくて、外にも出られないという妊婦さんもいるようなので、私はしんどいながらもマシな方だったのかなと思っています。

 

下の写真が、私が服用していた悪阻のお薬です。Doxylamineは成分の名前でUnisomという商品で販売しています。(1回分は半錠にして服用します。)
同じUnisomという商品でもDoxylamine以外の成分を使用している場合があるので必ず薬剤師に確認してください。お薬は自己判断で購入するのではなく必ず担当の医師と相談した後購入してください。

 

Written by ママ特派員