2017.04.20 Thu | US INFO
子供への怒りが爆発しそうになったとき。
どんなに愛する我が子でも、ムカっくるとき、ありますよね。
特に、ママ自身が疲れているときなんて、
普段なら、笑って許せてしまうことでも、まったく許せなくなり、
瞬間湯沸かし器のごとく、頭に血がのぼり、怒りを爆発させてしまうことも。
「この子は何度いったらわかるのだろう」
「どうしてダメと言われていることを繰り返すんだろう」
「大したことないことに、いつまでメソメソしているんだろう」
「人をたたくな、とあれほど、言っているのに!!!」
怒りがマグマのように押し寄せ、どっか~ん!!!と爆発!
「いい加減にしなさ~~~~い!!!!!」
怒鳴った瞬間は、気持ちがいいかもしれないんですけどね。
自分のストレス発散にもなるし。
でも、その後で、後悔することも多いと思うんです。
「あーあ、今日も怒鳴ってしまった・・・。泣かせてしまった」って。
誰だって、怒鳴りたくないし、ぷんぷん怒り続けたいわけじゃありません。
誰だって、いつもニコニコママでいたいのです。
怒りからは、何も生み出せない
ここで少し考えてみて欲しいことがあります。
あなたのご両親や、パートナーが、もしあなたにものすごく怒っていたとしたら。
落ち着いて、言葉を選んで話すのではなく、感情にまかせて、
ぎゃんぎゃんあなたを責めたてたとしたら。
一体どういう気持ちになりますか?
子供であれ、大人であれ、
相手から怒鳴られたり、一方的に責められたりすると、
人は自分を防衛しようという本能が働きます。
「僕だって言いたいことがあるのに。ママはどうして僕の気持ちをわかってくれないんだ?」
「私だって、理由があって、この行動をしたのに。ママはなんで私の話を聞いてくれないの?」
その結果、あなたの怒りに共鳴するように、子ども自身も怒ったり、
かんしゃくをおこしてしまう可能性が高いのです。
怒りからは、何も生み出せません。
怒りの感情は、あなた自身が生み出している。
そして、ここでもう1つ大事なことがあります。
子供が何かあなたの気に食わないことをしたとして、
そこから「怒り」という感情を引き出しているのは、紛れもない、あなた自身です。
あなたのお子さんが、「じゃ、ママ、今このポイントで怒ってね」
と頼んでいるわけではありません。
この点に、まず気づいてください。
子供にムカッときた時の対処法
子供にムカっときて、今にも怒鳴りそうなとき、
「どうやって子供に言うことをきかせるか」ということより、
「どうやって、自分自身の怒りの感情を静めることができるのか」
ということに集中してください。
まず、あなたの気持ちを落ち着かせる方法を考えてください。
怒りがこみあげてくる瞬間が、あなたには分かるはずです。
「うわ、私、今、怒ってるぞ。沸点ぎりぎりだぞ。」
そう感じたときには、
・バスルームに1人になって深呼吸する。
・気分のあがる歌をハミングしてみる。
・シンプルにその場から一瞬立ち去る。
等々、怒りの感情を静める方法を考えてみて、実践してみてください。
そして、自分が怒っていると思う時には、絶対何もしないこと。
怒りの感情を持ったまま、子供にずんずん向かっていっても、
良い結果はひきだせません。
思い出してください。
怒りからは、何も生み出すことはできません。
今はとにかく、あなたの怒りを静めることが優先です。
そして、あなたが落ち着いて話す準備が出来たとき、
初めてお子さんとお話ししてみてください。
あなたのお子さんも、色々理由があったのかもしれません。
何か訴えたいことがあったのかもしれません。
そういった”子供の言い分”も、あなたが落ち着いていた方が、
ゆっくり聞くことができます。
その上で、やってはいけないことをしていたのなら、
「それはやってはいけない」ということをしっかり言い聞かせましょう。
だからといって、あなたのお子さんが、
一晩で突如いい子ちゃんになるわけではありません。
でも、あなたが一生懸命感情をコントロールして、
ポジティブな関係をお子さんと築ければ、
お子さんも、そんな頑張るママをみて、
あなたの言うことをもっと聴くようになるでしょう。
Written by マレー上野真衣子